準決勝の前日にエルコラーノに到着し、まずすぐに会場の下調べをしに行き、あらかじめ提出した5曲の歌詞を見直したり自分が歌うイメージトレーニングをしたりしました。準決勝は提出曲の中から審査員によって2曲選曲されるということでした。
準決勝当日は朝の9時半にアルファベットのくじで順番が決まり、Gの姓を持つ人から始まる事になりました。私の姓はYから始まるのでほぼ最後の方だという事がわかりました。歌う順番を待っている時間は6時間以上になりましたが、私はこの順番で運が良かったと思いました。コンクールというのは歌う順番の運もあると思います。審査員の耳は平等だとはいっても、どうしても最初の方は不利な気がします。
私はオペラ『仮面舞踏会』のアリア‘死にましょう、でもその前に’と、オペラ『蝶々夫人』のアリア‘ある晴れた日に’の2曲が審査員によって選曲されました。 準決勝で特に意識した事は、この2曲のアリアの人物像とその人物が置かれている状況や感情をそれぞれ表現できるように歌う事でした。
その日の夕方に決勝に進出する11名が選考され、それぞれに課題曲となっている曲が与えられました。私はオペラ「トロヴァトーレ」の‘静かで穏やかな夜’を提出していたので、それを歌うこととなりました。
本選はオーケストラ伴奏で、前日に伴奏合わせのリハーサルがありました。一人一人丁寧に十分に時間を取ってリハーサルが行われたので、本選を受けるにあたって何の不安もありませんでした。
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